前髪と髪型について
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことについて、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。
flyingspaceshipは髪型をよく変えていた。
高校3年生くらいまでは、アトピーの肌に悪いからという理由で、ほぼベリーショートだった。
その頃の姿は、自分の趣味ではない上に、制服に似合っていないので、不本意でしかなかった。
ただひとつ良いことは、同級生に覚えられやすいことだった。
高校3年の頃、友人が図書室で見聞きしたらしい。
同学年の女の子2人が、映画雑誌を読みながら話していた。
「ねぇ、この『チキン・リトル』ってさ、あの子に似てない?」
「あ、○組の(flyingspaceship)ちゃん!似てる!」
友人がニヤニヤしながら教えてくれた。
「チキンでリトルって言われてたよwww」
立派な悪口じゃねぇか。
ちなみに、私はその女の子2人とは面識が無い。緑色のメガネも身につけたことがない。
ベリーショートで小さくてチキン野郎の私は、逆に目立っていたとのことらしい。
オタクの学生時期にしては、異端の髪型ではある。
オタクの学生時期は、前髪を伸ばして人と目を合わせなくていい言い訳を作る。眉毛も整える必要がない。口元まで伸ばして、さらにメガネをかければ、誰も自分の容姿に口を出すこともないと盲信できる。
高校では気の合う友人がたくさんできたことと、中学と違って学校に低脳野郎がいない上に同じレベルの平和主義者が集まったため、友人が多かった。
不本意な姿で毎日暮らすのは、今では耐えられないが、あの頃はそれ以上のエンターテイメントにまみれていたので気にならなかった。
ただ、未だに、もう少し髪を伸ばして女子高生らしい格好でいたかったという気持ちはゼロではない。
その後髪を伸ばして、ロング、ボブ、ショートヘアと繰り返し髪型を変えている。
ただ、その間前髪は目の上から眉よりすこし上にあった。
所謂『ぱっつん前髪』だ。
その髪型が似合うとか、その髪型の自分が好きだとかではない。
『ぱっつん前髪』イコール『サブカルクソ女』の公式があるため、それ自体が好きとは口が裂けても言えないし、思えなかった。
その形の前髪にしているのには、利便性が高いことを大きな理由にしていた。
1つは視界が良い状態を維持できるため、それで良かった。ある程度、いや、人より短くてもなにも感じなかった。
2つ目は、前髪が伸びてきたと感じることで、美容院に行くタイミングを見誤ることもなかった。
ベリーショートの髪型で過ごすことが長かったため、前髪の長さ・短さに関しては、感覚が完全に麻痺していた。
ただ、ボブの時は自分で見ても絵に描いたような『サブカルクソ女』だった。
その時思ったのだ。
一度短くして伸ばすことになれば、いずれボブヘアスタイルになる。
その時に、『サブカルクソ女』ではない姿になるには、前髪が肝だ。
今、少年のよう!との声をたくさんいただいたショートヘア(結構気に入ってた)を経て、ちょうどボブの長さになった。
前髪は口元まで伸びている。
ただ、視界がクリアな状態でなければ、仕事上、不快な思いになる。
正直、しばらく邪魔だった。いよいよ、あの時の決意虚しく、切ろうかと迷いが生まれた。
迷って迷って、何人かに相談してみた。
口々に出たのが、懸念だ。
「切ったら、また、年相応には見られないと思いますよ…?」
そこか。
前髪は、伸ばし続けることにしている。
毎日なんとか結んだり、捻ったり、巻いたり、留めたり。苦手分野ではあるが手を変え品を変え、視界を遮らないようにポジションを決めている。
そんなある日、奇妙に感じた。いくら前髪が短くても気にならなかったくせに、額を全面出していることが、実はとても落ち着かない。
インターネッツの上澄みみたいなサイトをいくつか見てみた。
『額を出している髪型の人は自信があって、社交的な人!!』
人間の上澄みだけを掬ったような心理学やめろ。
想像力足りな過ぎるだろ。
しかも、その先まで律儀に読み進めていると、驚愕と恐怖の内容だった。
『髪型次第で自分を変えることにも!』
人間の本体は髪だったのか?
毛根が死んだ人間の本体はどこにあるんだ?
私の18年間は、ベリーショートに踊らされていたのかもしれない。
思春期にベリーショートにすると、私のようになってしまうかもしれない。
きっと、思春期のベリーショートは悪なんだ。
思春期オタクの前髪はやはり、口元まで伸ばしておくべきだ。
ここは、インターネッツの上澄みだ。
本日も読んでいただきありがとうございます。
愛しています。