宇宙船と砂漠で足跡

こんにちは。 こんばんは。 おはようございます。 flyingsapceshipと申します。 こちらのはてなブログでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしようと考えています。

悪事について

こんにちは。

こんばんは。

おはようございます。

flyingsapceshipと申します。

こちらでは考えたことについて、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。

 

flyingspaceshipは矮小なる悪事を働くことがある。

そのなかでも、自分でもアレは悪かったなと思うことがある。

 

それは、自動車学校を卒業したのに免許を取らなかったことだ。

 

理由は明快だ。

免許を取りたくなかったからだ。

 

では、なぜ受講料を払って自動車学校に通っていたかというと、騙されたのだ。

 

騙したのは父親だ。

 

高校3年生の秋、進路が決まってからだったかどうかは忘れた。 とにかく、勉強をしつつダラダラ家にいた時だ。

父親が突然、

「おい、行くぞ」

とだけ声をかけてきた。

「?どこに?」

「いいから。早くしないと」

それだけ言って、私を連れ出した。

 

珍しく父親自ら車を運転して、どこかへ向かう。

灰色のコンクリートでできた、刑務所みたいなところに連れていかれた。

たぶん看板があったと思うが、その時は全然目に入らなかった。

 

訳がわからないまま、窓口に座らされると受付らしき女性に唐突に訊かれた。

「お手続きですか?マニュアルですか?オートマですか?」

 

当然私はわけがわからないから、後ろの父親を振り返ると父親が代わりに答えた。

 

「マニュアルで」

 

建物を出るまでそこがなんなのか、私はわからなかった。

「げっ!教習所!?」

「お前わかってなかったのかよ。金出してやるから、通え」

 

私自身、運転免許証を取る気はさらさら無かった。ただ、珍しく『金出してやる』とまで言われたので、『えっそんなに必要なものなの…?』と思って渋々通うことにした。

ただ、この『金出してやる』は途中で破棄された。

いつのまにか、自分のバイト代で通うことになっていて、私の中の不満は募る一方だった。

 

『好きこそものの上手なれ』という言葉通り、嫌いなので全然上手くならなかった。

同じ時期に入った人が卒業していくのを見送りながら通った。

 

運転免許を持っている、当時大学生だった姉は『免許証無いと就職できないよ』と言ってきた。

姉は現在ニートだ。

 

日に日に車の運転が嫌いになった。

高速教習で、時速100kmも出したら車体がバラバラになる!と思った。

 

車を運転してよい、という免許を持ったら、人生における『加害者になる確率』がぐんと上がる。

その頃も今でも思うが、もし運転して、なおかつイライラしているときに歩き煙草してる奴や暴走族気取りを見たら『ちょっとだけ当てよう☆』みたいな危険思想を持ちそうだ。

そんなつもりがなくても、事故が起きるアイテムだ。だったら『そんなつもり』のほうがまだマシだ、とまで思った。

こんな思想の奴は危険だから、社会と自分のために車の免許は無い方がいい、という結論になった。

老人が自ら運転免許の返還をしているくらいだ。自覚があるうちに辞退したほうが賢明だ。

 

自分の正当性だけを聳え高く築いているうちに、いつのまにか自動車教習所を卒業して1年が経っていた。

 

父親が出した金も自分が出した金も、すべてパァだ。

父親は怒っていた。

私は清々していた。

これでもう運転免許証を取れ、と言われることは二度と無い。

 

金銭的には、悪いことをしたな、とは思っている。

 

だが、私の『テンションが上がらないうちに無理にさせてもなににもならない』性質を、理解していない父親にも非があると思う。

この件が無ければ、もしかしたら、いつかどこかで自分のテンションが上がった時に自主的に取りに行ったかもしれない。

その機を逃させたのだ。

 

今後ももし、運転免許証を持て、と言われても、この話をすると諦めてもらえる。

友達には「えっ…?そんな人いるの…?」と言われた。

いるよ。年間100人くらいいるんじゃないか?

 

世の中にはいろんな人がいる。

金の問題に関しては、悪かったな、とは思っている。

まだ父親に返せてはいないが、せめて、免許が無いことを後悔するような生き方はしないことにした。

 

実際、免許が無くて後悔したことは無い。

路上の歩き煙草や暴走バイクなどが目に入るたびに、今車を運転してなくてよかった、と思うからだ。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございます。

愛しています。