宇宙船と砂漠で足跡

こんにちは。 こんばんは。 おはようございます。 flyingsapceshipと申します。 こちらのはてなブログでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしようと考えています。

ブラックニッカについて

こんにちは。

こんばんは。

おはようございます。

flyingsapceshipと申します。

こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。

 

何年か前からお酒を飲めなくなった。

会社に入って3年目か4年目とかだったから、4年前くらいか。

 

お酒と米類とナッツ類は控えた方が良いと皮膚科医に言われた。

理由を述べると呪術めいた悪口しか出てこないのだが、まぁ簡単に言うとストレスであらゆるアレルギーが悪化していたためだ。

 

それより以前は、割とお酒はほどほどに、酒に呑まれるほどは飲まず、楽しめていた。

 

最初に飲んだのは、修学旅行の沖縄で、基本的にいつも気が狂ってる友達が隠し持っていたブラックニッカだ。

 

正月の親戚による酒のすすめは全部、きっぱり『酔っ払いの良い例が家にいるので混ざりたくない』と正当な理由付きで断っていたくせに、なぜかその時はスルッと飲んでみた。

 

ホテルといえど学校が指定するところなので、氷などは備え付けでは無かったため、ブラックニッカはお湯割りだった。

全身を目まぐるしいほどに流れる血の動きを感じ、若さ故の運動能力でホテルの狭い階段を踊り場から踊り場までを跳んでいた。

床が柔らかい絨毯だったので、それほど大きな音も立てずに着地と跳躍を繰り返していた。

 

1階に着地したとき、巨漢の体育教師M先生がちょうど通りかかった。

M先生は体育教師という精神性とその巨漢を活かして、日々ギャルと一部の男子生徒の動向に目を配り、取締役として校内を闊歩していた。

私を心配して後ろから追いかけていた友人はそれを見た瞬間、『あ、こいつ終わったわ』と思ったらしい。私も目があった途端に正気に戻り、『あ、終わった』と思った。

 

 

M先生は

「ふふっ」

と低い声で、鼻から漏れるような笑いを残してその場を去ってしまった。

 

 

よくわからなかったが、そのまま友人と大人しく部屋に戻った。

その数分後、ほかのクラスの男子が部屋で飲酒していたところをM先生の奇襲に遭い、翌日の自由行動時間全てM先生がぴったりと付く形となったと、知らせがきた。

 

ブラックニッカを持ってきた気が狂っている友人は「(flyingspaceship)はいつも酔ってるみたいなテンションで遊んでるからM先生も気付かなかったんだ」と喜んでいた。

ほかの友人は「実態がどうあれ、(flyingspaceship)がなんだかんだで成績が良いからだ」と不平不満とも取れる言い方をしていた。私は「じゃあ勉強大事じゃん」とニヤつきながら言ってやった。

 

成績優秀な私のおかげで、私の友人たちはなにもマークされることなく、自由行動を満喫できた。

 

なんだかんだでM先生付きとなった男子生徒たちも、M先生おすすめの美味しい沖縄のご飯屋さんなどに連れてってもらえたらしく、かなり健全に楽しんでいたらしい。

M先生も、緩く平和な母校の校風の通りで、怖いけれど優しい先生だ。

 

 

私はそれ以来ブラックニッカは飲んだことがない。

もし飲むとしても、お腹が弱いのでまたお湯割りがいいが、一口いただければ充分だろう。もうふかふかの絨毯張りの階段は、近くに無いし。

 

 

本日も読んでいただき、ありがとうございます。

愛しています。