忘れることについて
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。
良い漫画を買った。
やはり長く漫画を描いている人の作る物語は、要素がシンプルでも複雑でも、しっかりと馴染んで入りこみやすい。
逢坂みえこさんの『母はハタチの夢を見る』
こういうテーマは、快楽主義の楽観主義である私は得意ではないのだけれど、試し読みで見た「母」が可愛かったので読みたくなった。
忘れられる、ということは積み上げてきたものすべてが否定される。
私は、年老いた脳が疲れて記憶が破綻するのは仕方がないと思っていたので、実際祖母が私のことをさっぱりわからなくなったときも何も思わなかった。
ただ、それは、私と祖母の間には、なにも積み上げられてきていないからでもあった。
恐怖も、悲しみも全部描かれていたけれど、「母」がもともと純粋で可憐な「少女」だったから良かった。
でも悲しいには変わりない。
読んだら悲しかったけれど、悲壮感はなかった。
どうにも言えないけれど、大切な信頼関係もどこかいつか、悪意の理不尽に裏切られてしまう。そんな目に遭った時に、優しくなれる人の優しさが欲しいと思った。
良い漫画だった。
しかも一冊で終わる。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
愛しています。