一般社会人とリセットボタン
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしています。
金曜日は駅前に酔っ払いが増える。
全然関係無い人間でも、酒癖の悪い酔っ払いは視界に入るだけで不快だ。その人が素面のときは、実は孤児院に毎日100万寄付していたとしても、酒癖が悪ければ尊敬の念も目の当たりにしたらリセットされる。
先日、駅前で6人前後の、おそらく同じ職場であろうひとたちの酔っ払いを見た。
みんな和気藹々と程よく酔っているようで、それはさほど気にならなかった。
しかし、その集団の後ろから、突如ドタバタと大袈裟な足音がしたと思ったら、小太りの男が、6人組のひとりの女の人に突撃して転ばせていた。
女の人はそれで興も冷め、酔いも程よく覚めてしまったか、その男を名指しで叱りつけた。しかし、男は反省するどころか、泥酔した様子で、怒鳴り声で女性を恫喝し始めていた。
私は少し離れたベンチから、その様子を見て考えた。
同じ職場で、金曜に数人で飲んでいるということは、カレンダー通りの仕事なのだろう。
今日を境に2日の休日に入って、次に顔を合わせるのは月曜の朝なのだろう。
泥酔して相手に痛みを与えて、それを注意されたにも関わらず、反省どころか相手を大声で脅す姿を見せておいて、月曜になったらいつも通りの関係が続くものなのだろうか。
私の職種は、職場仲間で泥酔するまで酒を飲むような文化はあまりなく、たとえあったとしても、そんな痴態を見せたら2日のインターバルもなく、翌日に同じ顔を見ることになる。
仕事の範囲で信頼できる人間、としての関係は続けなければいけない。
しかし、酒を言い訳に男性が、おそらく同年代の、職場仲間の女性に軽傷を負わせ、男性特有の低い大声で恫喝することは、月曜にその場にいた全ての人間がさっぱり無かったことにできるのだろうか?
個人の見解だが、酒というアイテムが加わった時、異性に対して必要以上に威丈高になる人は、言い訳が無いと何も出来ない根性無しの臆病者だ。
そのくせ、素面のときも劣等感があり、へりくだった態度を見せながらも、異性をどこかで侮っていることで精神を保っているタイプの根暗だ。
少なくとも、その日見た小太りの酒癖の悪い男性はそう見えた。
あの6人は、そういう週末を、いくつもくぐり抜けてきたのだろうか。そして、月曜には金曜の出来事についてリセットボタンを押して、職場関係を保っているのだろうか。
気が狂ってしまう。
毎週金曜日を楽しみに待っている人もいるかもしれない。
ただ、一般的な、カレンダー通りに働いているひとたちは、金曜の出来事を、たった2日ですべて水に流して、月曜には同じ仲間として『おはようございます」と挨拶を交わしているのだろうか。どうなんだろう。
酒癖の悪い酔っ払いは、そうやっていくつもの週末と週始めを過ごしているのだろうか。
毎週、誰かの信頼を失っている人間が、平気な顔をしてまた酒に溺れる姿を見せる。
それでも、月曜には迎え入れてもらえるとは、日本社会はなんて優しいのだろう。
しかし、もし私だったら、リセットボタンは一生押さない。毎週末の出来事を、覚えるだろう。
ドアを開けたとき、目を合わせたとき、声を聞いたとき、それぞれでその出来事を思い出したことを懐かしい出来事のように口にするだろう。1日の終わりには、人間性と絡めて自分なりに分析した結果を伝えるかもしれない。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
愛しています。