きずものちゃん
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしています。
24歳の時、仕事中、脚立から落ちて左肘を骨折した。手術と入院とで、1週間休みの後、仕事復帰した。
骨折したのは肘の接続部分の骨だったので、動かさないと固まってしまうために、すぐに日常生活を取り戻せた。
ただ、手術をしたために、肘部分に数針分の痕は、未だに残っている。
アトピーがあったりで皮膚の異常に慣れすぎたためか私自身はあまり気にならないが、やはり、健康な皮膚を持って生まれた人にとっては、その痕は、目につくと驚きになるのは当然だろう。
手術から3ヶ月ほどは、手術痕もまだ生々しく、夏だった為に半袖だった。
事情を知っている会社の同僚や上司たちも、時々、声をかけてきた。
特に当時40〜50代くらいの人ほど、悲しそうな顔だった。
「女の子なのにね」と。
まぁ、昔から耳にすることではある。
「女の子の身体に傷があってはいけない」「傷物の身体でお嫁に行けない」みたいな話だ。
アトピーで手首がひどく荒れていた頃も、言われたことがある。
すっかり私は『きずものちゃん』として扱われるのに慣れた。
嫁に行けるか行けないかを、身体の傷で選ぶとは、すごく汚く、低俗と思うのは私だけだろうか。林檎や梨の出荷みたいだな、と思った。昔の日本は農業従事者が多かったから、その思想なのかな、など。
男だったらいいんか。というのも、酷い話ではある。
男性の怪我に『きずものちゃん』扱いが無いのは、戦争で帰ってきた人の多くが男性で、怪我もしていたからだろう。『勲章』である、という話だ。
ただ、私を武道経験者として知っていた現役の武道人は、『勲章だね』と声をかけた。
実際、私が怪我をした原因となった案件は私が骨折したあと、会社が業者に頼んで、きれいに片付いたのだ。
勤務中で、労災が降りているので、意味のある怪我で良かった、と社畜の私は思った。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
愛しています。