逃げた合コンの話
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしています。
正直、あまり覚えていないのだが、一度だけ、『合コン』というものに参加した。
大学に友人ができないまま、2年生の秋は過ぎた頃だった気がする。20歳は過ぎてた。
高校の友人、ちぃちゃんとあきちゃん(両者仮名)が誘ってきた。
当時、ちぃちゃん、あきちゃん、ふたりともに彼氏がいた。
完全に、私に彼氏を作るための合コンだった。
今思うと、彼氏どころか友達の1人も大学で作れなかった奴に、いきなり『合コン』は対人スキルに合っていないので、私が逃げたのも致し方無いのだ。
あきちゃんのバイト先の先輩だかなんだかの繋がりだったと思う。
2〜3歳上の男性3名と、奥からちぃちゃん、あきちゃん、私が、男女に分かれて向かい合って座った。
真ん中に座っていた、あきちゃんのバイト先の先輩は、ちょっと『ウェイ系』で明らかに私が苦手とするタイプだった。
ちぃちゃんの前に座っていた人のことは全然覚えてない。
私の前に座っていたのは、メガネをかけた人だったと思う。
対人スキルは基本的『ダメ』な頃であったが、一応、友人2人の目もあるため、とりあえず目の前の「知らない・初対面の人」と話をすることにした。
しかし、騒がしい居酒屋だったため、ほとんど相手の声も自分の声も聞こえなかった気がする。なにか単語を拾って、目の前にある適当な居酒屋料理を、適当につまみながら、適当に相槌を打っていた。
ちぃちゃんとあきちゃんには悪いが、吐き気がするほど、疲れたのだけ覚えている。
ふだんの飲食店のアルバイトで、8時間ろくに休憩が取れなかった日くらいの疲労感だった。
トイレに向かうと、あきちゃんとちぃちゃんもトイレにやってきた。
あー合コンぽいなー、とぼんやりと思っていたら、あきちゃんが、
「flyingspaceshipちゃんには、あのメガネの人がいいと思う〜」
と言ってきた。
私は酷く狼狽えた。
それは早計すぎやしないか。
話をしていたのは前にいたからだ。それが礼儀だからであって、礼儀でしかないぞ。
なんだお前ら。同じ高校時代を過ごしたというのに、その合コンこなれ感は。
お前らのそんな『合コン即断即決の女の顔』知らないし、どこで習ったんだ?
別の学校だった中学か??
だから、今お前らには彼氏がいて、私には学校の友達すらいないのか????
私はそれらを0.5秒ぐらいで頭の中で駆け巡らせたあと、
「ははは〜そうかなぁ??どうかなぁ??」
と棒台詞を述べた。
すると「このあとカラオケ行くよ〜」と言われた。
絶望を感じた。
カラオケ自体は好きだ。
あきちゃんとちぃちゃん、他の友人とも、よく行く。
だが、当時の私の対人スキルでは、社交辞令であっても、「知らない・初対面の人」とカラオケは行きたくなかった。
私はそれとなく、明日授業あるから…とか、バイトが…とかなにか言い訳をモゾモゾ言い始めたが、2人はあんまり聞いてくれなかった。
たしかに、彼氏持ち2人が残っても、何の意味もなさない。
しかし、明らかに対人スキルが『合コンの適性レベル』に達していない奴がいつまでもいたところで、精神が爆散して最終的に悪印象を残すだけだと予想できた。
クッソうるせー居酒屋をあとにして、私の意思は関係なく、なにやらもうカラオケに行くのは決定事項のようであった。
いつ、ダッシュしよう。
私はそればかり考えて、カラオケまでの道のりを、6人の1番後ろで考えていた。
大抵、繁華街のカラオケ店では、部屋が空いてるとか空いてないとか、受付がなにかしら混み合うものだ。
そこが好機だ。
予想通り、あきちゃんと先輩が受付に向かうと、他のグループも受付中だったり、退室するグループの会計だったりで混雑していた。
足音を立てず、ダッシュで駅に向かった。
駅に着くと、携帯がめちゃくちゃ鳴った。
2人からだ。
電車に乗ってから、
「ごめん。本当にごめん。
でも、本当にもう無理なんだ。」
と絶望的なメールを送った。
2人からはサクッと怒られたが、後日、ドーナツかなんかで埋め合わせたと思う。
未だに、あの頃の話を持ち出すと、「あの時のflyingspaceshipちゃんは、マジでダメな引きこもりだった」と「君に合コンは合わないね」は言われる。
それから、合コンというものには一度も行っていないし、誘われたこともない。
だから、通常の合コンで、あの2時間も満たない時間で、「あの人良さそう」を決めているものなのかわからない。
みんな、そんな即決即断なのか?その判断力はなんなんだ??すごくない??どんな方程式で結論出してんの???Xとαの値は???
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
愛しています。