自炊について
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。
ひとり暮らしを10年続けている。
同じ部屋で10年目の更新も完了したところだ。
私がなにかを決めるときは、かなり迷うほうだが、決めたら固定になる。
ただ、部屋については1週間ほどで決めた。
それにも関わらず、この10年かなり快適に暮らせている。
さて、10年もひとりで衣食住を(ギリギリの頃も多々あったが)賄っているわけだが、料理はどちらかというと、できないほうだ。
そもそも、経験数が10年という歳月に見合っていないことが原因である。
始めてすぐは学生だったので、理想の暮らしを夢見て料理をしようと試みるも、諦めた。
なにを隠そう、実家にいるとき、台所は侵入禁止を言い渡されていた。
10歳前後の頃に、ピーラーで人参の皮を剥こうとして、自分の右手親指の爪を剥いたからだ。
それ以来、食事の手伝いをした覚えがほとんどない。
経験が少なすぎるため、包丁もほとんど使えず、野菜はどこを切ればいいのか分からず、卵にはなにを混ぜてどの程度焼けば卵焼きになるのかも分からなかった。
レシピはインターネットに頼るものの、『ひとつまみ』などと出てきたら『何g』なのか調べ、『くし形に切る』と出てきたら画像が無いとわからないし、『乱切り』はどの程度乱れていいのか、電気コンロの強火と中火の境目はなんだ?となり効率が最悪だった。
コンロはIHに改装されたのだが、温度表示がされている。しかし、未だに何度が中火なのか調べることもある。
当時は学校とバイトで、家の用事は睡眠の確保が優先される。
少ない時間のなか、不慣れで効率が悪い調理で、味も悪いものを無理に食べるのは精神衛生上良くないと判断した。学校には友達もいないし。
食事のほとんどをバイト先の賄いに頼った。
学校での昼食はコンビニかベビースターだった。
学食が不味くて高いからだ。
そんな大学ある?学費どこに消えたの?クリスマスの装飾してたけどそれ?
自分が嫌いだったときなにを食べても不味く感じたこともあり、自炊は『やりたくないうちは無理にしない』ことに決めた。
そして、突然その時はやってきた。
5年目になった会社を「もう絶対辞める」と決めたころ、家に帰る途中で突然、頭にそれが降って湧いた。
『よく煮てクッタクタになった白菜を大量に食べたい』
そこからほぼ毎日のように、白菜の味噌汁を大量に作っては食べた。
白菜は傷むのが早いので、全部使いきっていた。
鍋はいつも表面張力を見せてくれた。
それから、無職になったり別の会社に入ったり土日休みのフリーターになったりまた就職しつつ、毎日自分の作った食べ物を食べていた。
土日休みのころは、土日でおかずを作り、それを詰めた箱を5個、平日に1個ずつ持って行っていた。スープも作っていれば、それをスープジャーに入れて持っていく。
週ごとに毎日同じ種類のおかずだったが、なにも思わなかった。
1曲を毎日リピートして聴ける神経をしているからだと思う。
おかずと言っても、以下のどれかくらいしか無い。
・卵焼き(なにか卵料理)
・葉野菜のお浸し
・きのこと野菜の炒め物
・鶏肉か豚肉の煮るか焼くかしたもの
ただ、今でも偉いな、と思うのは、基本的に冷凍食品が嫌いなので、レパートリーは少ないものの、全部作っていたことだ。
金がない代わりに時間が確保できたからだろう。
いまも金があるわけではないが、休みの日に弁当を作る気力はない。
そんなわけで、自炊を定期的にするようになったのは、ここ2年半くらいだ。
友人が近くに住むようになったこともあり、スーパーに一緒に行くと教えてもらい、非常に感謝している。
その度に友人は
「なんでそんなことも知らないんだ…??」
と新鮮に驚いてくれる。
常識は人の数だけある。
生きた年数は、知識量をはかるうえでなんの当てにもならない。
一昨年は初めてネギを買った。
去年は初めて大根を買った。
頻繁に食べていても、自分の手で調理したことのないものは、まだまだたくさんあるだろう。
10年経っても、新鮮な興味と驚きに尽きない日々を過ごしている。
冬はなんでも汁物にする。それが『間違い』がないから。
本日も読んでいただきありがとうございます。
愛しています。