宇宙船と砂漠で足跡

こんにちは。 こんばんは。 おはようございます。 flyingsapceshipと申します。 こちらのはてなブログでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章による書置きスタイルでお送りしようと考えています。

運動神経について

こんにちは。

こんばんは。

おはようございます。

flyingsapceshipと申します。

こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。

 

身体を動かすのは好きなほうだ。

 

30歳にしてはそれなりに体力があるほうらしいし、職場くらいでしか発揮されないが、他人が想像するよりも力もあるらしい。

 

体力も筋力も、人並みにはある。

学生時代は、もっとあったと思う。

中学生の時は柔道部だったからだ。

 

しかし、柔道部のイメージとして、運動神経抜群、を挙げる人は少ないのではないだろうか。

 

なぜなら柔道部のイメージの9割が、優しく言って『重量級』、厳しく言って『デブ』だろう。

むしろ体重がない柔道部は、『弱い』『意味が無い』『他の運動部に入れなかっただけ』と、肉片になるまで叩かれるだろう。

 

所属していたのは中学の3年間だけであったが、 確かに柔道という種目は運動神経が無くてもある程度出来るかもしれない。

 

体力と筋力さえあれば、正直、ある程度はできる。

 

と言うのも、flyingspaceshipには運動神経がそこそこ無いからだ。

 

そこそこ無い、とは、自分の身体を動かすこと自体はできる。器械体操だ。

しかし、反射神経が無い。

道具を使ったりルールのもとでの複雑な動きになると、途端にトンチンカンな珍プレーを生み出す。

 

体育祭のダンスは、どんなに真面目に取り組んでいようとも、バッサバサに乾燥したヘアカラーの女子の先輩や同級生に「なんか変…」と言われた。

 

プログラムは頭に入っている。

だが、身体が滑らかに動かない。音に反応できない。

リズム感というものは、運動神経に近いのではないかと思う。

 

体育祭のダンスは、その真面目な取り組み方とその出来で、『なんか可哀想な奴』として大目に見てもらえた。

 

悪目立ちしたのが、テニスと卓球だ。

全部ホームランか空振りという、ゼロか100か。

いや、種目的にはゼロだ。

 

最高にウケたのは、バレーボールだった。

 

比較的高い位置から緩やかに落ちてくるボールに対して、両手を上に上げて、手のひらで弾くオーバーハンドパスと、比較的スピードのあるボールにも対応できる両手を前に伸ばし手のひらを軽く組んで手首に当てて返すアンダーハンドパスがある。

すごく、理解はしてる。

勉強したからだ。

 

高校の時だ。

バレーボール部に所属する友人や中学で経験があった友人が多かったので、昼休みも遊びつつ練習させてもらった。

せめてパスはできるように、と。

サーブは8割ホームランになるからだ。

 

体育の授業で、試合形式になった。

体育の先生は、ついその頃に赴任してきたばかりの怖い顔のおじさん先生だ。

不良ばかりがいる工業高校から我が母校に来て、昼休みに「ハンカチ落とし」をして遊んでいた私たちを見てものすごく驚いていた。

「今の高校生がそんな遊びする!?」

「やだなぁ、高校生がみんなカツアゲが趣味だと思ってるんですかぁ」

赴任して一年経ってもその先生は「この学校、平和すぎだろ…」と度々言っていた。

 

まぁ、とにかく、バレーボールのゲームだ。

実力差が出ないように、バレー部員は均等に分けられた。

私の後ろにはいつも一緒にいる仲間のバレー部女子がいた。

「パスは落ち着いて、とりあえず返せばいいから!」

と教えてくれた。

 

よし、とりあえず、ボールを返そう。

 

その心づもりでいたのがいけなかったのか、そもそも落ち着いていなかったのかわからない。

 

何ターンかボールが行き交うなかで、とうとうflyingspaceshipにボールが飛んで来た。

責任感のある私はボールを返す準備をした。

 

しかし、ボールを返すだけでも2種類の動きがあるのだ。

今の状況に的確なほうの準備をしなければいけない。

真上にある。では、頭の上か。

しかし、ネット前のバレー部員に返せばアタックにしてくれる。ならば、手を下に伸ばすか。

いや、しかしゆったりと弧を描くボールだ。 やはり、頭の上で両手を広げるべきか。

あ、もう、そんな距離じゃない、じゃあ、腕に落ちてくるまで待つか。ならば、両手は前なのか。

でももうとにかくボールを落とさず返さないといけない。

 

じゃあもう『ここ』で良いじゃん。

と、綺麗にヘディングをした。 

サッカーは苦手ではなかったのだ。

 

私の桜木花道仕様の髪の毛と脳天で弾かれたボールは、同じようにゆったりと弧を描きネットの向こうに落ちていった。

誰もそのボールを取れなかった。

私の後ろも、前も、先生も、全員腹を抱えて動けなかったのだ。

コートの中で立っているのは私一人だった。

マジでやって最高にウケてしまった。

 

おじさん先生は授業終わりも、私の顔を見るたび、ずっと腹を抱えて笑いを殺しきれずにいた。なにせ、彼はバレーボール部顧問だ。新入部員でもいないパターンだったらしい。

そして、その日の評価を付けてもらいに行くと、『マジで一生懸命やってるのがすごいわかったよ』と言ってくれた。

 

なにをやらせても、マジで取り組むところは私の美点である。

しかしながら、マジでやってウケてしまうのは、私の本意ではない。

『マジ』と読んで『真剣』と書くflyingspaceshipだ。

 

本日も読んでいただき、ありがとうございます。

愛しています。