右手の小指について
こんにちは。
こんばんは。
おはようございます。
flyingsapceshipと申します。
こちらでは好きなもの、きらいなもの、気になるもの、考えたことがあれば、私ならではの少ない語彙と拙い文章で書き殴っていくスタイルでお送りしています。
私の右手の小指は、大丈夫だ、まだある。
ただ、第二関節は、一度手の甲側に曲がったことがある。
あれこれと不健康な話題ばかりで申し訳ないと思う。
中学2年の夏だった。
察しのいい人には言うまでもなく、原因は、その当時所属していた部活動、柔道の練習だ。
定期的に参加していた、某大学の柔道場での合同練習会でのことだ。
大学で行われると言っても、練習相手は全員中学生だし、女子と男子も、階級もおおまかに分けられていた。地区大会で顔見知りになった選手も何名かいるような、合同練習会だ。
軽量級の柔道はとにかく、スピードとスタミナが勝負になる。だから、数秒ほど気付かなかった。
練習の順番待ちをしていた後輩たちが、私を見てざわつくので気付いた。そして、組んでいた子が「あっ!」と言って離れ、顔面が蒼白になった。
「ゆび…」
自分の右手の小指が見たことのない、アルファベットのZ字を描いていた。
私は「ごめんなさい」とわけもわからずその子に謝り、奇形になってしまった小指を左手で隠しながら、練習待ちの後輩の列を縫って先生の元へ走った。
隠してはいたが、後輩たちは見ていたので「折れてる…」「折れてる」と口々に囁いた。
心の中で、「折れてねーよ」と嘯いた。
今思い出しても、人間の意識ってすごいなって思うのが、先生に言って、病院に行くぞってなった途端に意識が薄れたこと。
見たことのない形になってしまった哀れな右手小指が視界に入ると、気絶しかけていたのだ。
なんとか、たまたま見に来ていたほかの部員のお母さんと先生に支えられて病院に行った。
実際、私が心の中で嘯いた通り、折れてはいなかった。
脱臼だった。
24歳になる年には骨折をしたが、その時はめちゃくちゃ意識がはっきりしていたし、自分の足で歩けたので、「イヤーこれ脱臼だと思うんスよね」などと軽口を叩いていた。
右手の小指の脱臼は全治1ヵ月を要したが、その間に片手腕立て伏せもできるようになり、腹斜筋が鍛えられたことは有益なことだった。
右手の小指は今でも少し違和感が残るが、後遺症はほとんどない。
片手腕立て伏せは、筋力ではなく、バランスが鍛えられるので、誰でもできるようになる。
ぜひ、チャレンジしてみて欲しい。
本日も読んでいただき、ありがとうございます。
愛しています。